母親とのいざこざで後味の悪い術後1日目になってしまったが、
アドレナリンを出し切ったためか爆睡した気がする。
肩の痛みもだいぶ減り10をMAXにすると5くらい。
それでもだいぶ体の自由がきいてるのがわかる。動けるって最高!
術後2日目
朝の病棟ウォーキングで少し汗をかいたところで空は朝日が上がる頃だった。
6時起床でもまだ薄暗い冬の朝が結構好きだったりする。
朝食から常食になるが完食すると膨満感で動けなくなるというのを前日の夕食で経験したのでやはり7、8分目で終わらせる。
それでも苦しくて歩くときに前かがみになってしまう。
しかし歩くことで肩の痛みが軽減されるといった効果もあるので無理してでも肩の痛みを減らすことを優先させることにした。
退院の近い患者さんたちはスタスタと本当に手術をしたのかというくらい自然に歩いてるしスピードも速いからどんどん抜かされていく。
そこまで回復するのか、人体の治癒力に圧巻しながらとぼとぼ散歩を始める。
気にしていた左下腹部の痛みは痛みとしては悪化していないが範囲が広がっていた気がするので看護師に伝える。
のちに医師がやってきて念のためサイズを測るといわれペンで点線を描く。
なんだ?手術失敗でもしたのか?と不安になる。
しかし体はどんどん回復に向かっていくので五往復位歩くが貧血はひどいのかふらふらするのですぐさま横になる。
そのうたた寝で乾燥による喉を痛めてしまったのでコンビニでマヌカハニーのど飴と洗剤、水500mlを3本を買いにいく。
買う余裕はあったが水の重さに少しお腹が引きつられ1.5k程度もまだ重いと感じてしまう。
お昼を食べても便意なしのため酸化マグネシウムを追加して飲む。
術後2日目からシャワー解禁なので改めて自分の体の変化を感じる。
それは昨日から痛かった左下腹部と左のお股の割れ目の異変である。
見事な内出血でどんだけ殴られても出てこないようなへそから背中にかけての痣。
そして体を洗って発覚したお股の割れ目の腫れと痣。
お股の二つの扉のうち左側の扉が通常の3倍くらいに腫れ上がっていたのだ。
なんじゃこりゃとびっくりしたが熱は持っていてもとびきりくそ痛いわけでもないので
特に気にしていなかった。軽く押しても痛くないからだ。
明らかに左側の傷口周辺だったのでそこの患部で何か起こったのだろうと推測はできた。
そして医師が触診して範囲が広くなってるので内診したいと処置室に呼ばれた。
顔も怪訝そうにするから不安になる。おい失敗でもしたのか?
腹の中に何か置いてきたか?色々嫌な方に想像してしまう。
子宮の中は異常なく綺麗だそうだ。問題は内出血のある腹部をエコーで診るも
目立った異常は見られなかったためとりあえず様子を見ましょうとなる。
なぜこんなに内出血をしてるかというと、左側の患部はカメラのスコープが入ってた場所らしい。
カメラをグリグリ動かしてるうちに細い血管を損傷していたのかもしれないとのこと。
範囲が広がり治らなければCT撮ったり精密検査する可能性はあるが、今の所は様子見。
皮下出血だから多分大丈夫って言ってたし私もそんなに痛くない。
血液検査の結果、術後のヘモグロビンの値が7.7だったのに対して7.6。
内出血の血腫が大きくなってく場合はもっと数値が急激に下がるはずだから今の所悪化はしていないと言う。
若干医療ミスのように感じるけど、ガーゼを取り忘れたり致死量に近い薬剤を投与されたわけでも
筋腫を摘出して腹ん中のどっかに落っことして見過ごしたわけでもないから良しとする。
それでもここまでの内出血は中々珍しいと言われあたかも私が特異体質かのように感じたが
それはそちらさんのミスを認めろよと思った。まあ子宮が無事ならなんてことない。
ひとまず不安は取り除いた。
安心したのも束の間、下痢便ラッシュに見舞われる。
夕食後、夫の面会中に気分が悪くなりめまいが酷くなる。
夫の話が入ってこないので申し訳ないが早めに帰ってもらい横になる。
貧血で倒れる人の気持ちが少しわかった。辛いね。
月曜日の朝礼でバタンっと倒れる色白の華奢な女子生徒を
体育教員がお姫様抱っこして保健室へ連れていくイメージだが
どう見ても貧血じゃねーだろっていう風貌の私、
お姫様抱っこをするにはボブサップか白鵬並みのガタイの良さでも重いと言われそうなので
徹底して貧血を直そうと思う。
ただ痣が消えてくには結構時間を要すると言われ鉄剤の他に
止血剤(アドナ30mg、トランサミン250mg)も処方される。
そんなこんなで時間が経つにつれて肩の痛みも減っていく。
就寝時に痣の部分だけ引っ張られてる感はあるがあっさり寝れた。
筋腫摘出したのにお腹の痛みは全然ない。
痛いのは肩という予想外のところだ。
その④に続く。