昨日は東日本大震災から6年でした


3.11から7ヶ月後の10月に福島県いわき市にある小名浜港を訪ねた。
私は今日の6年前は仕事で六本木にちょうど降り立った時に震災に遭った。

六本木の交差点前の上の高速道路がぐらぐらしてて阪神大震災の映像を思い出し尋常じゃない現実を目の当たりにし、
怖くて誰も知り合いも居ない、ひとまず目の前の交番の前で身動きが取れなかった。

とにかく怖くて何が起きたのかこっからもっと恐ろしくなるのかとか考えたら更に恐ろしくなって
とにかく帰ろうと思っても電車はシャッターが閉まり乗れない、
そこから徒歩で5時間使って自宅のあった中野へ帰った。

寒くて途中どこかで暖を取りたくても考える事は皆同じで
どこもかしこも満杯でコンビニ、自販機すらホットコーナーは売り切れ状態。

何も買えなく寒くて震えながら途中渋谷で休憩しながら余震と携帯の緊急地震速報のアラームの恐怖、
とにかく何がなんだかわからなくて家の中もぐちゃぐちゃだったけど、
その後付けたTVで見た津波や原発の事、そこらじゅうで火事の衝撃が忘れられなくて
海外に居た親友や東海、関西方面の友人達、様々な人達が心配してくれたのを覚えてる。

当時彼氏だった旦那さんはお台場付近で仕事中で目の前のコンビナートが火災と報道で知り
とにかく不安で帰るまで無事の連絡を取り合ったりして。

私なんか全然平気。

宮城や福島や岩手の人を考えたら想像を絶する。

だから忘れちゃいけない。
何も出来なくてモヤモヤしてた自分は1人小名浜へ向かった。
とにかく写真で今の現状を撮ろうと。
ジャーナリストになりたいわけでも、アーティストになりたいわけでもなくて
ただこんな事ぐらか出来ないからこんな事もオナニズムかもしれないけど感じる事は大事だと思ったから。

震災から半年以上経っても更地になりつつあるけどほとんど手つかず状態だった。
人もまずほとんど居ない。

この日も海辺を撮影中に余震がきて警報が鳴った。
人間すぐには動けないものなんだと実感した。

とにかく段々と風化していくのが嫌でこの写真を掘り出した。
大事な人はもう失いたくないし。

そしてこの1ヶ月後に愛犬と出会う。
ありきたりな言葉だけど、毎日を精一杯に生きたい。

黙祷。

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